シゲアキが自分に負けたと言う日を私は
先日、"私の風邪とシゲアキの強さ"という記事を出させて頂きました。
読んでいただいた方にも、少しでもこれから読んでみようかなって思ってくださる方にも、少しでもNEWSの「加藤シゲアキ」という人に興味がある方には読んで頂きたいです。
先日の記事を読んでくださった方には分かる通り、NEVERLAND名古屋公演での彼の声についてです。
※個人的な解釈が入ってしまいますが、もしよろしければお読みください。
シゲアキのクラウドで彼はアルバムNEVERLANDの収録曲をいくつかの記事に分け、紹介していました。読まれた方もいらっしゃると思いますが、少しだけ引用という形でほんの一部分ですが紹介させて頂きます。
2017.03.25 「加藤シゲアキによる極私的ライナーノーツ〜NEVERLAND編3〜」
11 BLACKFIRE
(略)
そして私。「Silent Love」とは違って、ドライな声質のままでストレートに歌わせてもらいました。
僕のキャラクター的にこういった部分を歌うのは意外に思う人も多いかもしれません。
ただ学生時代はパンクキッズでしたから、こういったノリは結構僕も好きですし、身体の中にあったりします。
まぁまぁな高音だから、自然に力が入ってエモーショナルな感じになってますね。
まー、こんなことはライナーノーツでいうことでもないと思いますが。
(略)
キャラ的によく声をいじられることもあるし、今までもよく自虐的にいじってきたこともありますが。
あんまり茶化されるといい気はしないってことです。
ラジオなんかにもそういうメッセージがきますし、特にこの曲に関してはそういうリアクションが多いっす。基本的に僕のことは好きに楽しんでってスタンスですけど、ちょっと目に余るときもあるんで、言われてもらいました。偉そうにすんません。
あと素直に心配してくれる方もいるんですけれど、僕は人生で声が出なくなるほど喉を壊したことはないです。
だから多分今回のツアーも大丈夫です。
万が一壊れちゃったり、高いところでなかったりしたら、その時はもう好きなだけ笑ってバカにしてください。
ただ今はプロ意識満々のがんがんでツアーに臨んでるんで。ライブに来られる方は安心して楽しんでほしいと思います。
つまらない話が続いてしまいましたが、僕の話ばっかりごめんなさいね!
(略)
これでもほんの、ほんの一部分なんです。
どれくらいの勇気を振り絞って記事を更新してくれたのかな。
私事ですが、久々にこの記事を読んだら涙が出ました。きっと、当時もちゃんと読んでいただろう。と思いたいのだけれど、こんな鮮明には覚えていなくて。改めて読むと当時とは違った感情に襲われて、なんだか言葉にできない蟠りがあるような気がしてしまいます。
きっと彼はどこかで"歌"に自信がついていて。よく雑誌の記事で"歌"への苦手意識を告白していましたが、克服してきた頃だったのかな。
私は今も昔も、シゲちゃんにしか出せない声、シゲちゃんから伝わるものがあるんだから大丈夫だよ。って。思っていたのだけれども。
いじられキャラって時に本当に苦しいものです。規模が違うけれど、痛いほど分かる。きっと、爆発する前に、伝えてくれたのかな。ありがとう。それだけファンを信頼してくれてるってことだと受け取ります。
彼はこの記事を更新した後、名古屋公演で声が出なくなる。まさか、更新した時にそうなってしまうなんて思っていないですよね。これは前記事でも軽く触れたことですが、"自分に負けた日"も紹介します。どこを切り取ればいい?切り取る場所なんてないの。だけれども。私なりに考えて切り取るので、知らない方は是非お読みください。
2017.05.15 「自分に負けた日」
昨日、名古屋公演に入られた方へ。
もし僕の声を聞いて不快に思われた方がいたのなら素直に謝りたいと思います。
本当にすいません。
ライナーノーツのBLACKFIREであんなに偉そうなことを言っておきながら、声が出ない事態になり、恥ずかしい限りです。
約束通り、口だけだった僕を中傷してもらってかまわないと思っております。
わざわざここに書かなければ公園に来た人しか知らないことかもしれないし、書いたことで記事に残るかもしれませんが、自分絵の戒めとしてあえて自分の醜態を晒すべく、名古屋のホテルでこれを綴っております。
もとをたどればライナーノーツも自戒を込めて書いた部分もあったのですが、結局ただの口だけになってしまった自分自身にがっかりしています。
(略)
じゃあなんでかというと、それは自分でもわからず、たとえ原因があったとしても、なにを言っても言い訳にしかならないので、自分の体調管理不足、自業自得だとさせていただきたいと思います。
(略)
本当に、本当に、悔しい。
きっとどこかで歌に対して慢心していたんです。
手を抜いたことはないけれど、勝手に掴み始めた気でいたのかもしれません。
そんな甘いものでもないはずなのに。
自分のことをわかっていないのは自分なんだと、これほど実感させられたことはないです。
僕は自分に負けました。
リハーサルで全く声が出ない僕のパートを歌ってくれたメンバーを見て、涙が止まらなくなって、スタッフに「シゲのパート、代わってもらう?」って聞かれたから「絶対いやだ」と拒否した。
もしかしたらお客さんに不快な思いをさせてしまうことは、プロとして間違ってるのかもしれないけど、自分から逃げたくなかったし、こんな光景はリハーサルだけで十分だと思った。
ちゃんと闘って、ちゃんと恥かいて、もう一度ちゃんと歌と向き合おうと誓った。
ファンの方のなかには、そんなことなかったと言ってくれる方もいるかもしれません。
スタッフも「それでも歌ってる姿に感動した」と言ってくれる人もいました。
でも僕はやっぱり僕は負けたんです。
名古屋にこられたファンの皆さん。かっこ悪いところみせてすいませんでした。
もう二度とこんなことがないよう、今後も謙虚に精進し、頑張っていきたいと思います。
それと、メンバー。本当に助けてくれてありがとう。みんながいてくれて、本当によかった。
最後に、いつかこの文面を見直したときの自分へ。
昨日までの僕が見てるから少しずつ前に向かって、共に乗り越えていきましょう。
そしていつまでも闘っていてください。
(略)
シゲちゃん。書いてくれてありがとう。もしかしたら原因は分かってしまっていたのかもしれない。でもその原因に、少しでも他者が関わるのならば、自分のせいにしてしまおうと思ったのかもしれない。どこまでもかっこいい。
彼はこの文面で何回か「本当に」って言葉を使っていて。それが1番伝えたい思いや感情なのではないかな、と思う。
お客さんへの謝罪の気持ち。
自分の中にある本物の気持ち。
そして、メンバーへの感謝の気持ち。
この3点を彼は「本当に」という言葉を入れて記している。
「謝らなくていいんだよ」はただの甘やかしというか、逆に失礼なのかなって思っていた。だって、それだけプロ意識を持って"歌"を届けようとしていてくれているのだから、それを受け入れて、許してあげるのがファンなのではないかなと私は思っている。彼が名古屋公演でMCに多く参加したこと、は、お客さんを心配させないためというより、自分に負けたくなかったからなのではないかな。違うかな。違うかも。でも、今の私はそう思ってる。歌でダメならここでって。歌の代わりにはならない、歌には歌しかないけど、プロとしてのプライドが許さなかったのだと思う。ここで喉をいたわってただただその場にいるだけというのは違う。と、彼は感じていたのではないだろうか。
最後に書かれている、自分へのメッセージ。U R not alone の一節にある"ああどうか力を貸してくれないか 昨日までの僕よ 共に乗り越えてきたじゃないか"と重なる。シゲちゃんは自分が独りじゃないって、分かっているから大丈夫だって、なんとなく安心していた。
シゲちゃんにはあたたかく受け入れてくれるファンと、助けてくれるメンバーがいるから、大丈夫だよ。
最後に。シゲちゃんは自分に負けてないって私は思ってる。これからも、自分に負けずに頑張ってね。応援してます。