NEVERLANDへの入口(後編)
前編でも言った通り私はまだまだ"にわか"であり、後々知るコヤテゴのスキャンダルを知らなければ、コンサートが発表されたのがカウコンということも知らなかったのだ
でも詳しくなりたいと思い始める自分はもういた
そこで始めたのがTwitterであった
仲良くしてくださるNEWS担の方々に出会い、素敵なグループを好きになったなって心底感じた
そこで私はアルバムNEVERLANDが発売されること、小山くんのkちゃんnews、増田くんのマスターヒッツ、加藤くんのソラシゲブックというラジオがあること、ジャニーズwebというメンバーのブログが読める有料特典があるということ、コンサートが4月から始まるということ、メンバーの年齢、何から何まで知ることになる
そして3月、NEVERLANDが発売されることを知った私は迷った
今までCDやアルバムなど購入したこともなく、アプリで聴けるしいいかなみたいな考えだった
そしてアルバム発売日
私は学校が午前中で終わり、自転車で家に帰る途中に近くのコンビニに寄った
いつも通り音楽もかかっている
幼い少女の声で「FIRE WATER RAY…」不思議な曲
お菓子売り場の前で無意識に聴き入っていた
少女の声「LOVE…」が聴こえ終わるとハッとした
もしかしてこれ…NEVERLAND!?!?
小山くんの「水はまさに命の煌めき」
という声で確信した
血が騒いだ。し、興奮した。
私は親に頼んで近くのTSUTAYAに行き、購入した
もう、何も考えられなかった
使命感があった
私はこれを買うべきだ、そう言われた気分だった
CDプレイヤーを使うなんて初めてだった
ずっと、ずっと、聴いていた
私はNEVERLANDの鍵を見てはしまい、見てはしまい、を繰り返した
しばらくして、こんなものを見つけた
#NEWSチケットの輪
誰かがリツイートしていたものを見た
私はしがみつくようにツイートした
「オーラス公演求めています」と
こんなツイート、新規の私がしていいのだろうか
そんな考えは押しのけられていた
すると一件のDMが届く
「定価+手数料でお譲り先を探しています」
私は親に確認し、許可を得て、振り込んだ
私の悲劇はここからだ
部活動の関東大会が被った
泣いたし、親には
「部活よりNEWS優先する」と言った
大会を途中で抜けて、会場に向かうという選択をした
顧問には家の用事とか臆病な私が嘘までついて、そこまでしてでも会いたかったのだ
これであとはチケットをもらって会うだけなのに
チケットは届かない
連絡もこまめには取れない
大会2日前、オーラス公演2日前、泣いた
詐欺だったのだ
どうして?どうして?
誰も責められない
会いたい
気分はここまで凹んだことあるかというぐらい落ちていた
私は大会を済ませ、グッズだけでも…!と思い、途中で親に迎えを頼み、東京ドームへ向かった
私は諦められなかった
「本日の公演6.1で譲ります」
6.1なんて出せるわけない
学生でバイト禁止な私が、出せるわけ…あった
お年玉、貯金、全てを使った
親には2万円と嘘をついた
それでも私を止めようとした
私は必死に訴えた
「何がなんでも行きます」
そして私は親と別れ1人で東京ドームに向かった
6万円を手渡し、引き換えにチケットを手に入れた
その時の私は「後悔しないかな」という気持ちと、違反している罪悪感、初のライブがNEWSのライブで楽しみ、といった複雑な心境だった
もちろんグッズなんて買うお金もなかった
もしかしたら夜行バスになるかもしれない、そしたらお金が倍かかる、諦めよう
私が渡されたチケットは41ゲート
どこだろ〜?って階段のぼったら天井席で
少しの不満もなかったと言えば嘘になるが
今は少しの不満もない。本当だ。
天井席から見る大きな鍵は、本当に小さくて
それでも入国できたんだなって嬉しくて
夜行バスではなく高速バスに間に合いそうだったので帰りにタオルだけ購入した
これが私のNEVERLANDへの入口
前編で記した
「NEVERLANDの鍵を手にした時は確信的ではなかった」
のはNEVERLANDへの入口が分からなかった
NEWSへの気持ちも確信的ではなかった
何もわからなかった
でも、今の私はNEVERLANDへの入口をたしかに知っていて、鍵も確かに手にしていて、自分だけのものにできていて、確かに一歩踏み出している。
NEVERLANDには出口はないと知った
NEVERLANDに入るにはNEWSへの気持ちが必要だと知った
紛れもない事実だと分かった
私は、鍵を、NEWSへの気持ちが自分の中で確信的になったからこそ、胸を張って言える
NEWSが好きだ