NEVERLANDへの入口(前編)
どこかにしまっておきたい旅の記憶
いつでも、誰もがその蓋を開けられるように
NEVERLANDの鍵を手に入れた時
私の気持ちはまだ確かではなかった
遡ること2ヶ月(遡る程でもない)
高校1年の1月の末頃の私は、46グループ(主に乃木坂46)のファンであった
当時の私が思う「ファン」と今の私が思う「ファンは」少し違うが
私の当時の捉え方である「好き」=「ファン」という公式に基づき、ここではファンと記しておく
1月下旬、
46グループと48グループのコラボ企画が2月上旬に、朝日テレビのMUSICSTATION、通称「Mステ」で発表されるという記事がネットに出回った
話が一転してしまうのだが
私は金曜日の3・4限に開かれる選択制の芸術授業で書道を選択していた
私の1つ後の席に座る(後にNEWSを好きになる)子も46グループのことが好きだった
選択していた書道の授業は
成すべきことを終わらせれば何をするかは個人自由というスタイルであったため、
その自由時間や、3限と4限の間の休み時間は常にその子と話していた(主にヲタ話)
書道で私の1つ後の席に座る子をここからはRと記す
時は戻って2月上旬
私とRは
前述「46グループと48のコラボ企画」の件で
話が尽きなかった
半信半疑だったのだ
ネットでは騒がれているものの
一向にテレビや公式サイトでの発表は何もなかったからだ
しかし、もしかしたら…!という微かな気持ちがあり、「とりあえず録画しようね」という話をした
そう、書道の授業は金曜日
Mステも金曜日(奇跡の一致…)(ではない)
家に帰るなり、録画済のMステを再生した
しかし、46グループと48グループのコラボ企画の発表などはなく
ネット上では「デマだったんだな」という言葉が飛び交っていた
その回のMステに出演していたのがNEWSである
NEWSの披露曲は「EMMA」
その時になにかビビッときたわけではない
翌日、Rと会話を交わした
R「やっぱ違かったね〜(笑)」
私『なんか安心…ほぉ…』
「EMMA EMMA EMMA 🎶(笑)」
『見た!頭から離れないよねそれ』
記憶が曖昧であるが確かこんな会話…(笑)
NEWSの曲って面白い(いい意味で)曲多いな〜
なんて思ってたから家に帰ってまたMステの録画を再生した
チュムチュム…KAGUYA…色々濃い曲あるけどEMMAも濃いな〜なんて思ったり
元々ジャニーズに興味がある部類の人間だった為、ある程度の構成は知っていた
いとことカラオケに行けば必ずと言っていいほど、ジャニーズの楽曲を歌い、騒ぎ…笑
もちろん、昔はもっと人がいたことも(これを語ると切りがないのでまたいつか)
そしてまた次の週の金曜日
またRとNEWSの話をした
『NEWSなら誰が好き?笑』
「手越!かっこいい!顔!」
『え、まじで?私はまっすーかな』
「意外なんだけど(笑)」
みたいな…多分…
この時はこんなにNEWSを好きになって
自分の生活の中心がNEWSになるなんて
ちっとも思ってなかった
今でも信じ難いことだ
数週間後から私の通う高校では期末考査が始まる
テストの1週間前は学習専念期間と呼ばれ、部活動が停止になり、勉強しようぜ☆っていう期間があった
ここが私のターニングポイント(?)
勉強の休憩にEMMAを聴いてみたり、
無意識にYouTubeで「NEWS」と検索してみたり
ここで出会った「渚のお姉サマー」
確か、夏のFNS歌謡祭で歌われたものを見た
『なんだこの美声は…!!!』
可愛い楽曲に可愛いダンスに全てに惚れた
ずっと、ずっと、見ていられるような感覚
見ていたい観ていたい
Rに言われた
「残念!ライブの申し込み終わってるみたいだね!ドンマイ!笑」
何のことかさっぱり分からない
でもなにか悔しい
家に帰って調べると
「NEWS CONCERT TOUR 2017」
スライドしていくと
「申し込みは終了致しました」
どこか悔しくて、寂しくて、好きになったばかりなのに、好きと言っていいのかも分からないのに、胸が締め付けられた
"会いたい"
何もわからない、知らない、にわかである私がこんなに苦しいのは何故だったのか
Amazonで「美しい恋にするよ」をポチッとした
これはもう感動とかそんな言葉では言い表せられない程の作品だった(語彙力)
確信というより宣言に近かったのかもしれないけれど、私はNEWSを応援すると決めた
私は4人体制になったNEWSのライブDVDを全て購入した
その場の勢いというものだったのかもしれない
その時の私、ありがとう。
ここまでは私がNEWSを好きになるまでのお話
でもこれが私にとってはNEVERLANDへの入口である